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ラストオブアス2の考察

ネタバレ注意
ここから下ネタバレです


































ラスアス2最高だった。
キャラクター同士が完全に対比になっている。
親になったジョエルと親になったエリー。
親を殺されたアビーと親を殺されたジョエル。
親になったアビーと親になったエリー。
全てが密接に絡み合い、ほとんど無駄のないシナリオになっている。
ジョエルが殺されて怒ってるやつは前作を動画でしか見てないのだろう。
そもそもジョエルは元は略奪者だったことが示唆されてるしボストンにいたときも非合法の運び屋。
正直な話復讐されたのはもう因果応報としか言えない。
プレイヤーの前ではエリーを助ける優しいところと強さしか見せてないが元がクズである以上仕方のない事なのだ。
そしてエリーがレズなのもDLCをやっていれば知っている話だ。
アビー編はまあ確かに長かった。
ただレブを仲間にしないとシナリオが破綻するから少なくともシアトル1日目は削っていい。
それにどちらかというとアビー編は過去編をメインにやってもらいたかった。
実際の所のラストオブアスはヤル気さえあればそこまで人を殺さなくてもできるゲームだ。
絶対にジョエルが殺すのは初めてエリーが銃を打つホテルのハンターベンサムと動いてたときのスナイパー、冬に"答え合わせ"させられそうになった二人、そしてファイアフライの医者3人とマーリーンだ。
その医者の娘が復習に来るというのだからまあ仕方がない。
あの医者は弾が一発も残ってなくても確実に殺すことになる。
殴り倒すとかそういうのではなく近づいた時点でメスを奪って相手を刺殺する。
わざわざ刺殺するのだ。
前作の時点である程度アビーのキャラクター像は作られていたのではないだろうか。
そもそも前作のボツシナリオが復讐物である。
最後にエンディングである。
オタクは、多分社会性もないしまともに頭を使ってないからすぐに殺せ殺せというがそもそも冷静に人を殺せる人間というのは極少数だろう。
それはラストオブアスでも同じだ。
エリーの殺人は割と正当防衛が多く、冷静に、動けない相手を殺した事はない。
この動けない相手とはアビーの事ではなくレブの事だ。
アビーを殺したとして自分には妻も息子もいる。
レブを殺さなければ復讐に来るから二人が危険だ。
でもエリーはジョエルと違って無抵抗の人間を殺せない。
したがってアビーも殺せない。
だから最後にギターを弾けなくなるのだ。
ジョエルは、無抵抗のマーリーンを殺さないと追ってくるからと言って殺す。
エリーとジョエルは違うのだ。
ここでエリーと対比されるジョエルは世界崩壊前のジョエルであって崩壊後のイカれた殺人マシーンジョエルではないのだ。
しかしエリーにとってのジョエルは後者である。
だからギターが弾けないのだ。
失った指は左手薬指と小指。
私もギタリストだから言えるがぶっちゃけなくてもまあ何とかなる。
エリーの部屋にはジョエルの遺品が多数おいてある。
あの部屋はジョエルの棺桶なのだ。
最後ギターを置いて去るのはジョエルという人物を埋葬したのだ。



オーディオコメンタリー入れてほしかったです